あたしはベンチに座って由利達を微笑ましく見ていた。



振り回されてるな〜、勝利。



…こんな時間もあと少しか。



時間は刻々と迫ってきている。



あたしができることはただ一つ。



いつもの日常をただただ皆と一緒に過ごしていることだけ。



「ママー!!!!」



由利が笑顔でこっちに向かって手を振る。