「あたしは、あれから幾度とない試練を乗り越えた。…皆のおかげで。」



『みんな…?』



「そう、皆。今までひとりぼっちだったあたしを闇から救ってくれたの。前までのあたしは意味もなくただただ自分に与えられた使命をクリアしていくことだけを信じてやってきた。」



『その何が悪い。』



「悪いなんて言っていない。だけど…いつまでも過去に引きずられてたらダメなんだよ?」



少しずつ近づくあたし。



『く、来るな!』



「大丈夫。あたしが貴方を救ってあげる。」



そしてあたしは彼女を抱きしめた。