「…さよなら」



一言そう言うと、呪文を唱えた。



「…せめて来世では天使として生まれ変われますように。

ジュエル・エンジェ・ボックス」



あたしの手から一つの箱が出てくる。



その箱は真っ白い純白の光を放っていた。



箱の蓋をパチンッと開ける。



すると吸い込まれるように箱の中へと入っていく堕天使。