そんな人混みの中でも、一人だけ目に止まった男の子がいた。 どちらかというと、おとなしいめで少し髪が茶色がかった背の高い人だった。 (綺麗な子………) 雛はそう思いながらも、なんか見覚えのあるような感じがしていた。 (まぁええか。) (またいつか会えるよな。)