頭が一瞬真っ白になる。


そして愛梨先輩の言葉がループする。


蓮が好き?


それはなぜあたしに?


なんの宣言なの?


「凛はさ、蓮が好きなの?」


「…好きなわけないじゃないですかっ!」


嘘、本当は好き。


なのに、真実が言えなかった。


あたしも好きなのに。


愛梨先輩はパァッと顔を上げて笑う。


「よかったぁ、不安だったの」