サッカーが好きだから、なんて言ってたけど、結局君は新しい君に呑み込まれてしまったんだよね。


僕はサッカーが好きだよ。未だに。嫌いになれないんだ。フィフスセクターなんてよくわからない物に支配されても尚好きだよ。


一方君の事は、もう嫌いになってしまったかもしれない。

君は
勝ち試合だとしたら、俺は何もしなくても内申が上がるって、何か、良いかもな
なんて言った

知らないよ、そんな君。
本気でサッカーをしてる君が一番好きだった。もう駄目だよ。


「僕たちもう別れよう」

散々僕の心にぶちまけていた君への愚痴を、この小さく小さく呟いた11文字に込めた。

「え、ごめん聞こえなかった」

そう言った君だけど、一瞬強い風が吹いて見え隠れした君の眼が潤ってたこと、僕は知ってるよ。

そんな眼をした君を未だに好きだってことも知ってるよ。