ガラッ
「はい、席につけー。出席取るぞー。」
と、タイミングよく先生が入ってきた。
若くてスタイルも良く、目がぱっちりで、ふわっとした黒髪を少しだけ遊ばせてるのが印象的だった
「ねぇ、担任かっこよくない?」
「私達ラッキー。」
などの声が上がる。
あまりそういうことに興味がない私でさえこれには納得出来た。
でも、朝会ったあの人も同じくらい…いや、それ以上かな。かっこよかった気がする。
高校生とは思えないほどかっこよかったな。
でも、そういえばここの制服着てた気がするけどもしかしてまた会えたりするのかな。
ああ、でも私にはそういう運命的なことは似合わない気がする。
私は夢を見れるような人間じゃないんだ。
「おい、君は…谷原か。席につきなさい。」
「あ、やべ。すみません。」