「あの、杏ちゃん達といる時はそんなことないんだけど、圭人君といると、何か恥ずかしいような苦しいような感じがして。」
ちゃんと伝わるのかな?と思うほど言ってることがぐちゃぐちゃな気がする。
「それに、なんだか手を繋いでると懐かしいような気もするし、心臓がギュッってなって痛いというか、そんな感じだし…。何か変だなって思って。」
ハハハと苦笑いをする。
「……………。」
しかし、返事が返ってこない。やっぱり私はどこかおかしいのだろうか。
「圭人君?」
彼の方を見ると目を更に見張ってこちらを見ていた。
「圭人君、大丈夫?」
もう1度聞くとハットして「あ、うん、大丈夫。」と言った。そして
「海はどこもおかしくないよ。そのまで大丈夫。」
と笑顔で言った。
「本当?じゃあいつか治るのかなー。」
「…どうかな、もしかしたら治らないかもよ?」