「き、気持ちわるって何よ!
だいたい呼び出しといて寝るとかなくない?」

「ねてねーし。寝てるふりしてただけだし」

寝てるふりって何よ?
意味わかんない。

「ま、逃げないで来たことだけは褒めてやる。」

だって、来なかったら、よけい怖いことがありそうなんだもん。

「じゃ、最初はなにしてもらおっかな?」

「なにが?」

「『なにが?』ってお前、まさかさっきの忘れたわけじゃないよな?」

わ、忘れてた~!
そーだよ!だからあたしここに来たんじゃん。
櫻井君に見とれてたらすっかり忘れてた~!

「お前、俺の顔に見とれてたのかよ。ってか、忘れるとかバカじゃね?」

な、なんであたしが思ってること分かったの?
それに、バカじゃないし。

「おまえ、思ってること全部口に出てんだよ」

う、うそ!

「ホントだっつーの。
てか、話そらすなよ。
さっきお前、俺のこと話してたよな?」