「お弁当食べよ~」

亜紀ちゃんがあたしの席に来た。

「ごめん。櫻井君に呼び出されたから億条行かなきゃ…ホントごめんね!」

「ううん。だいじょーぶ。それより頑張ってね~」

亜紀ちゃんたら他人事だと思って~

あたしはしかたなくお弁当を持って立ち上がった。

そして屋上に着くと、
櫻井君が…いた…

櫻井君は壁に寄りかかって寝ていた。

あたしが近くに行っても起きないので、隣に座った。

わ~ほんとにきれいな顔してるな~
って思って顔を覗き込んだら、

櫻井君の眼がパチッと開いた。

「わっ!!」

「なに人の顔覗き込んでんの?気持ち悪っ!!」