~そして休み時間~

「あ、未来!やっとかえってきた~!なにやってたの?」

「いや、ちょっとね…」
さっきのこと、話したかったけど、隣の櫻井君の視線が言えなくて言えなかった…

「ま、いっか。それよりほんと感心するよね~」

「え、何が?」

「櫻井君の周りの女子よ。」
亜紀ちゃんは声を潜めて言った。

「確かにね~」
女子のみなさ~んそのキラッキラの笑顔に騙されないで~
って大声で叫びたかったけどさすがにできなかった。

「そういえば、さっきあんた、櫻井君と一緒に戻ってきたよね?一緒にサボってたの?」
げっ!
「え、い、い、一緒にいなかったよ?うん。い、い、いなかった。だ、だいたいあんな王子様がサボるわけないじゃん。」
うまくごまかそうと思ったのに緊張しすぎて噛んでしまった。
亜紀ちゃんお願い、騙されて~

「あんた、それでうまくごまかしたつもり?ほんと、ウソつくの下手だよね~」
あ~、だめだった。やっぱそうだよね…

「で、なに話したの?櫻井君と。」
ここまでばれちゃったらもういっかぁ

「あのね、絶対誰にも言わないでよ?」
と、小声で言い、すべてを亜紀ちゃんにはなしてしまった…