言いづらそうに黙っていれば、廣木君は見事に勘違いしてくれた。 「理由付けてまで断るほど、俺のこと嫌いだった?」 「やっぱり!」 「ち、ちが…っ」 違うよ! そう言いたいのに慌てすぎて上手く喋れない。 と言うか芽留ちゃん!『やっぱり』ってどういうこと!?オペラを断ったからと言って廣木君のことは嫌いじゃないからね!?