好みが左右されそうな『骨董品展覧会』の開催日は明日。 どうやら芽留ちゃんはこれにわたしを誘っているらしい。 「芽留ね、これに行きたいの!」 確かにこの展覧会は芽留ちゃんの趣味にドンピシャだった。 ポンポンとパンフレットを叩く彼女は本当に嬉しそうで、見ているこちらまで頬が緩む。