「ぎゃ」

俺を見た瞬間彼女が発した言葉。


なんだよそれ。


真っ赤になっていく彼女が、

何とも可愛くて、

それって俺にちょっとは興味を持ってくれてるのかなって期待してしまう。


「宮君!」


あわわっとコンビニのドアを押して出てきた彼女は、

間違いなく俺を呼んだ。


「おはよう」

「あ、うん、おはよう。


 ってなんで何で?」



「俺の部屋この近くだし、今日午前中講義ないんで、

 コンビニに朝飯買いに来たんだ」


「ああ、大学の?

そっかあ、びっくりしたあ!」


「うん、俺も。

 これから仕事?」



「え?ううん。今日有給とっちゃったから、

 暇つぶし」



「暇つぶし?わざわざ有給とって?」



「ええと、話せば長いことでね……」