「どうもお疲れさまでした!」


「あ~どうもねえ、

 宮君しっかりしろよう~!」



「はいいっ」


事務所から転げ出ると、

迷わず彼女の勤めるケーキ屋に向かった。


も深夜になっているから、シャッターが閉まっていて、

当然、そこには彼女がいるわけがない。


判っていても、

俺はそこに行かずにはいられなかった。


ホントに今日会った事が事実だったのか、

夢や妄想でなかったのか?


事実かを確かめたかったのだ。


暫くぼんやりと店を眺め興奮を収めていく。


「夢……じゃないんだ


夢じゃない。


繋がった。

繋がった……



繋がった!


やっほ-------ぃっ!」



静まり返った商店街に


俺の声だけが響く。



やっほ-----------っ




親指をぎゅっと握りしめた。