「これお弁当に貰うよ。

 ホントとってもおいしそうだし、

 朝は私もそんなに食べられないけど、

 バケットに挟んで、お弁当にしたら素敵!」


「うん、ごめんねそうして、

 パパ、どの位なら食べていいの?

 取り分けてもらえる?」


「ううんとね」


サラダを山盛りにして、

端っこにちょこんとオムレツをスプーンですくって盛り付け、

特製のトマトソースとバジルで飾る。

サーモンフライも4等分して白髪ねぎを乗せてポン酢を掛ける。

胚芽パンをスライスして

オーブンに入れ。

スープはストックしてある、野菜丸ごとスープ。

レンジで温め、

トレーにセットして準備。


「このくらいで大丈夫かな」

「すごい。しの、お姉ちゃん見直した」


「一応専門出てるからね」


「そっか、これなら減食してるって気分でもないね」

「うん、野菜サラダ、お姉ちゃんのおかげで、

 たくさんつけてあげられるから、余計華やかだよね、


 普段は私ケチってレタス一枚とかで淋しくなっちゃうんだ」


お姉ちゃんはクスッと笑った。


「しのに気を使ってもらうとか、私も、ホントダメだな」