どのくらいそうしていたのだろうか、

俺は茫然と、もうとっくに見えなくなったバスを見送ったまま立ち尽くしていた。


2年以上彼女を思っていたのだから、

会いたい、あってお礼と謝りたいと。


けれど、

さっきの俺の醜態。


せっかく貰ったケーキを台無しにするは、

泣くは、

顔をクリームだらけにするわ、


男として見せられない醜態を、

事もあろうに彼女に見せてしまったんだから。


ああ~っ


誰か今のとこ巻き戻ししてくれないかな?

やり直しさせてくれっって、


無理だよな~っ


♪♫♪~


「電話?」



ポケットをあさって通話をすと、


「★☆*☆*っ!」


「さっちゃんさん声大き過ぎですって、


……あっすみませんっ今から向かいます。はっいっすみません」

やっべ、

バイト遅刻だ……っ