「そうかあ、じゃ、事務所寄って帰れ。

 ちぇ、じゃあ夜は園田とか、

 あいついまいち使えないんだよな」


そこで相槌というわけにはいかず、はははと流した。

夕方からサークルのコンパに顔を出す予定になっていた俺は事務所によると、
なにかトラブルらしかった。

ここの運送会社は引っ越し便が主ではあるが、

他社の下請けで、荷物の宅配も、

行っている。

とはいっても、地域限定に小さなものだけで、

バイク便の様な細かい地域限定だ。


「どうしたんですか?」


「バイク便の葛西が、事故って戻って来れなくなったんだ。
とりあえずバイトの南に荷物を回したんだけど、直帰しちゃって、
荷受け先から届かないって連絡あってさ
どうしたもんだろうと」


「あー、多分コンパです。俺もこのあと行く予定なんすけど」

「本当か?助かった!なら、確認してまだ持ったままなら、届けできてくれないか急ぎらしいんだよ」