「好きなのか?あいつのこと?」


「え、そりゃ好き……なんだ、と、思う。

 たぶん……」


「たぶんてなんだよ」


「だって、私付き合ったことないし、

付き合って二日目だもん」


「は?二日目?

 って俺と会ったのも二日前だったよな?」


「うん、そうだけど?」


「なんで?どういうことだよ」

「出会ったのはもうちょっと前だけど、

 陽君とあって待ち合わせしたコンビニで偶然会ったの。

 覚えてるでしょ?」


「じゃあ、あの時は付き合ってなかったのかよ?」


「そう。それで、その後もう一度外出した時、

 も一回偶然に会えて、お互い告白したって言うか、気持ちを伝え合えたんだ」



偶然も、あれだけ続いたらもうこれは運命じゃないかって思う。

それなのに私ったら、


これで終わりなんてあり得ない。


そんな感傷に浸っていたら、

陽くんがガタンっと急に立ち上がって、


「あり得ない!」と、叫んだ。