「悪かったよ、って言うか、お前が確認もしないで開けるからだろ。
湯気でよく見えなかったし、まあ、気にすんなって」

反省してんだか、私を避難してんだか、
わからないセリフで

そりゃあ、
寝ぼけてて、陽くんのことが頭から抜けてた私に非があるのかもしれないけど、

でもでも、

生まれたままの姿を、
幼なじみとはいえ、
異性に見られた私は……


「もう、お嫁にいけない~!」

「ははは相手は陽くんだろ?

大丈夫大丈夫!」


「パパは黙ってて!大体なんで一緒に住むのOK しちゃうのよ、父親のくせにぃ
ウエーン!」

いや、その、と

口ごもりながら、よしよしと頭を撫でるパパ。

分かってるけど
やつあたりだってわかっていても
当たらずのいれない乙女心。

怪しい空気を打ち破ったのは、

メールの受信音。


♪~


「あっ」

昨日登録したばかりの音。

なお君!