手術が終わって医者が出てきた。
医者「手術は成功しました。」
一気に安心して力が抜けた。
両方の両親も喜んだ。
だけど神様は残酷だね。
なんでそんなことするんだよ?
医者「ですが…」
曇った顔になる医者。
侑磨「え…?」
医者「いつ目を覚ますかわかりません。」
言われた言葉に何も理解できない。
とりあえず、死ぬ寸前にいると言う。
でも、それが死ぬか死なないかの間。
侑磨「俺…」
紗雪母「紗雪、起きなさい…」
紗雪のお母さんも名前を呼ぶけど。
紗雪は目を覚まさない。
紗雪母「いつまで寝てるの。紗雪。」
きっと、俺よりつらいのは親たちだ。
それを察したのか俺の両親は
頭を何回も下げながら
俺を連れて帰った。
本当は紗雪のそばにいたい。
いつしか、大好きな笑顔は
もう見れないんじゃないか…
そんな不安でいっぱいだった。