愛莉side(過去)

紗雪に、何かを
見破られてるような気もして
私は、紗雪が怖かった。

紗雪「愛莉ちゃん。」

愛莉「何?この間言ったこと。
当たってるからって喜んでるんでしょ。」

紗雪「え?」

愛莉「笑えば?ニコニコ。
いつも、皆に向けてる笑顔で。」

紗雪「私、そんなつもりないんだけど。」

愛莉「は?」

紗雪「愛莉ちゃん。まだ間に合うよ?」

愛莉「何が?」

紗雪「今が変わるチャンスでしょ?」

愛莉「でも……」

紗雪「でもとかない。友達になろ!?」

また笑顔に戻った。

たぶんきっと、紗雪の笑顔は

皆が魔法にかかったみたいに

幸せになれると思う。


私は、こうして紗雪に救われた。