愛莉side(過去)

いじめっ子だった私。

本当に人をいじめていた。

気に食わない奴をとことん省いて

皆に指示してイジメさせる。

それが、高校一年私の

毎日の日課だったから。

だから、紗雪のことなんて

一ミリも知らなかったの。

いじめっ子の私に

大抵のやつは近付こうとしない。

私を慕う取り巻きはもちろん

言いなりにされてるだけ。

でも、紗雪だけは違った。




紗雪「愛莉ちゃん!」

愛莉「何?」

冷たく放つのに
紗雪はすごく笑顔なんだ。

紗雪「人って怖いよね。
突然、仲良かったのに
裏切るんだからー。」

笑顔で言いつつ凄いこと、言う。

愛莉「だから何?
私に、なんか文句あるの?」


もっと、冷たく放っても
紗雪はずっと笑顔だった。