<side:陽彩>



「あ、あの…っ」



か細い声でそう言うのは、目の前の男子。



「…はい」



「九条(くじょう)さんのこと、好きですっ!付き合ってください…っ!」



「え、っとー…」



あたしの声に、その子が少し、顔を上げる。



「あなたは…」



「はいっ!!」





「どれくらい、食べますか?」