「なに照れてんの?柑奈ちゃん?」






いつもは名前呼ばないくせに…。







「柑奈、言ってみな。」






ゾクリ






やばい。






耳もとで囁かれた声はいつもより低く甘い。





やばい。




痺れる。






すると、いきなり顎をつかまれて、






グイッと顔を上げられる。





「っ…。」





恥ずかしくて顔を背ける。






「視線を合わせろよ。ほら。」






素直に従ってしまう私。