ドカッ 殴る音がしたと思うと、 先輩が倒れた。 す、すごい…。 「お前…。覚えてろよ。」 そう言って先輩達は去って行った。 安心した私は足の力が抜け、倒れそうになった。 「お前大丈夫か?」 倒れそうになった私を支えたのは助けてくれた彼だった。 「あ、ありがとうございます。」 「お前これから気をつけろよ。」 そう言って笑った彼の笑顔に心臓の鼓動が速くなる。 彼がいなくなった後も私はその場で固まっていた。