俺は教室を見回した
ーー桜野いないんだ‥
ん? なんだこれ‥?
少し小さめの声で

「なあ裕太。さ‥桜野、いないんだな?‥」

思いもよらない言葉に俺は驚いた
それは裕太も同じだった

「‥はあ!? いきなりなに!?」

俺の顔をまじまじみながらそう言ってきた
俺は少し焦りながら

「あ‥ いや‥ なっ、なんでもない!」

ふうんー と笑みを浮かべた裕太が一言

「屋上じゃね?」

「そっ そうなんだ‥
ってかなんでわかんの?!」

裕太はお茶を一口のみ

「あー 桜野の親友がいってた
昼休みは屋上にいくんだと。」