「はぁーしっかし、なんでこんなあちぃんだよ。」

そう。今日は7月16日。
まさに真夏だ。


こんな日にパシリに使われて隣町を目指す俺。

「はぁー。」

と一息ついた俺。

自分でもバカだと思った。

「あーもう!!」

とバカな自分に怒りながら角を曲がった。

すると、


目の前からふらふら歩く女がぶつかってきたんだ。


そう。

学校で唯一の俺と同類。

野々宮遥が。