「ハーブの禁止?」

「怪しげな魔法薬を作ってる連中がいるんだそうだ。毒薬とか魔法使いを酔わせる酒だとか聞いたな。王の命を狙ってるって話だ。」

「!」

「だからってハーブ栽培を全面禁止にする事はないだろう。」

確かにそうだ。ハーブは色々と必要だ。全面禁止はメリットよりもリスクの方がずっと大きい。

それに、どんなに戒めたって裏で作る奴は必ずいる。

「それから」

と老人は続けた。

「税金だって重くなった。」

「……」

…ヤールは何を考えているんだろう?