類「ここだよ、送ってくれてありがとう」



慎「あぁ……家の人は?」



私の家を見上げればいつも灯っているはずの明かりはなく

真っ暗な闇に染まっている




類「………寝てるんだと思う。こんな時間だし」



今はまだ8時

…ちょっと強引すぎるかな



慎「そっか…じゃあな」



類「うん…ありがとう」



それでも私の言うことを信じた神奈川くんは来た道を戻って行った






…………独りになっちゃった




いや…生まれた時から独りだったのかも



私は家の中に入り、誰もいないリビングを見渡した後



部屋に入り、ベッドに倒れこんだ