麗「何、今の発言!」



バンッと激しい音を立てて中に入ってきたのは

一段と厚化粧をした夏目だった



麗「慎二!どういうつもりなの?」



俺に掴みかかる勢いで近づいてきた



慎「うるせぇ…」



このかな切り声はかなりウザい
この場に満ちてた緊迫した空気もぶち壊しだ



慎「健吾!何とかしろ!」


健「また俺!?」



慎「お前の幼なじみだろうが」


健「あ~…麗奈。落ち着け」



麗「健吾うるさい!」



健「うるさいのはお前だろうが!」



声がデカイまま口喧嘩を始める二人に収集がつかない




慎「トイレ行ってくる」



俺は一刻も立ち去りたくて、その場を離れる



麗「あぁ~待ってよ~!慎二~!」



俺を追っかけてくる夏目に嫌気が差したが怒鳴る気にもなれず気にせず歩き続ける



女「きゃーー!!!」



今は休憩時間なのか女の声が耳に響く



はぁ……


出てくるタイミング間違えたか…



夏目は俺の腕に絡み付き
マシンガントークを繰り広げている



麗「慎二~聞いてる~?」



ニコニコと笑顔で見上げてくる夏目


一般的には可愛い方かもしれないが性格が合わない



うんざりする夏目の一方的な会話に適当に相づちをしながら

何回目かの溜め息を吐いた