類「…………」


下を見れば閑散とした校庭


足を空へ投げ出していても誰にも気づかれることはないのだ



一歩間違えば死との瀬戸際




そんな場所が安心出来る私の場所だ



真駆は知らない

彼等の正義が時に他人を傷つけることを


彼等はきっと自分のしたことが正解だと思っている



……いや

正解なんだろう




彼等は正解なんだ

全てを間違えて生きているのは私



もう、それでいいか




考えることに疲れてきたので、もう考えることをやめた



深く深呼吸をして、脳をシャットアウトした



私の第一信条
『運命は決まっている。苦しむことが辛いのなら何も感じなければいい』



決して私は無感情ではない


私にだって感情はある



ただ、言わないだけ考えないだけ

この世界の矛盾も何もかも



下手に頑張っても考えても

どうせいつかは死ぬ運命なんだから