女「もう行こう~」



女「そうだね~じゃあ後一回」


ドカッといい音が響く



女「またよろしくね~」


女「アハハハハ…」



女たちも居なくなり

ただ私の呼吸と木々のざわめきだけが空間を包む



類「お…母さんと…買い物…」


今日はお母さんの買い物を手伝う日だったはず



類「ハァ……」



女たちのイジメは週に2回ぐらいで


表に出ないように殴る時や蹴る時は顔はさけている


ただそれだけだから助かる


普段教室でだとかトイレでだとかそういうのは全くない


ただ他人や私への憂さ晴らしにすぎない



類「…………」



何…してんだろうな…

喧嘩をしたくないから受けるだけ受けて…

何事もなかったかのように家に帰る



今日は…長かったな…



私はそこで考えるのを打ち切りふらっと立ち上がる



そして茜色に染まってきた空を眺めながら家に帰った