そうこうしている間に
田原さんの鋭い指摘が沖田先生に飛ぶ



沖田先生は勘づいてはいるようだが、実際に見られたことはない


…たぶん



恭「あー…お前ら最初から居たんだな」



目を泳がせながら話をそらす先生


私のことを考えてか言わないでくれているみたいだが


それでは誤魔化しきれていない


類「お気遣いありがとうございます。沖田先生」



実際に見られたのはいじめにあった後


一人で蹲っていたところに沖田先生から声をかけられたのだ



私は軽く会釈してその場を去ったが

うっかりな人が私の靴を取り上げていったものだから

勘づかれるのは早かった



ついでに沖田先生にも誤魔化しとくか



類「前に沖田先生には私が体調悪いところを介抱して下さって…
今回も心配して頂いただけですよね?ご心配ありがとうございます」



恭「あぁ…」