哲「それが…」




哲（回想）………



華「ちょっと！どこ目につけてんだよ！」



華が声を荒げて叫ぶ

相手は30代くらいの男の人



倉庫の食料買いに俺と愁と華の３人で外へ出掛けた時のこと



どうやらほんの少し肩をぶつけただけで切れているらしい



哲「おいおい…」



俺は唖然とする




男「なんだ？ちょっとぶつかっただけじゃねぇか」



華「はぁ！？」



最近の華は機嫌がすこぶる悪い

俺のちょっとした小さなことにまで突っかかってくるようになった



哲「おい、もういいだろ？」


愁「華さん、落ち着きましょう」


華「あたしは謝れって言ってんだよ！」



男「うっせーな！こっちはお前みたいなガキに構ってる暇ねーんだよ」



華の態度に不満を感じたのか言いたいことだけ言って離れていく



哲「お前…バカだろ」



ついぼそっと俺の口から漏れる

裏路地にいる不良ならともかく、なに一般人にやじ飛ばしてんだよ


溜め息をつけかけた時



華「待てコラー！！」



思わず反応が一瞬遅れるほど予想外なことをしでかす華



まさか、こんな往路で飛び蹴りかますなんて信じられねぇだろ？