虎「そういえば類ちゃんって僕らのこと知ってるの?」



類「もちろんだよ」



興味はなかったけど憧れていた
遠くから見てるだけで充分だった


この世界にも明るい場所があるんだなって


それだけで良かった



まさか…半分強制的に入るとは思わなかったけど



慎「の割には他の女みたいに媚うってこないよな」



媚なんてうれるほど自分は善い人間じゃない


今でも自分は真駆と合わないと思う


性格も考え方も


でも入ったからには従うしかない



自分の考え方にこだわりを持ってるわけでもないしね




麗「ただいま~」



そこで玄関の方から足音と袋が擦れあう音が複数聞こえてきた


虎「もう、遅い~!」



彼「ごめん、ちょっと道に迷って…」


健「うわ~腹へったー!」



なんか…

うるさすぎる…



耳を塞ぎたい衝動に駆られたが我慢する




舞「類、キッチン借りるね~」


類「あ、はい」



私も手伝おうと腰を上げれば手首を引かれてまた座らされる



慎「まだ、ここにいろ」




キッチンの様子が気になるものの


キッチンに3人は何かと動きづらいのではないかと思ったので

大人しく座り直した