恭「よし、今日はここまで」


チャイムが鳴り恭先もクラスを出ていく


ここに待ってましたと言わんばかりに


虎春が女に話しかける



虎「そろそろ顔見せてくれてもいいじゃんかー」


女は授業中一度も顔を上げていなかった


不思議なことに恭先も何も言わなかったし



虎「ねぇ~~」


女「慎二様~」

女「彼方様~」

女「虎春く~ん」



虎春の言葉を最後に

わらわらと俺らの周りを女が取り囲む


香水の匂いが混ざって凄まじい匂いが漂う



女「真駆様が教室になんて珍しいー」


彼「アハハ…」

奏「………チッ」



方や苦笑い、方や舌打ちと
女への対応は様々だが


慎「………散れ」



俺の一言が響いたのか
周りにいた女は固まって直後言われた通り散り散りになっていった