私は…ただ怖い


人の想いなんて儚くて一瞬で崩れてしまう




一人でいるとき独りになるのと

大勢でいるとき独りになるのは


全く違うんだ



見える景色も広がる世界も薄く色褪せる







慎「ここの奴等は皆、仲間を思いやれる」


類「…………」



神奈川くんの表情は変わらず真剣だ



慎「お前の持っている闇も全部受け止めてやる」



類「…………」



慎「お前には仲間が必要なんだ」




これが、総長の言葉…か




ホント…









…くだらない



そんな薄っぺらい言葉なんて誰も求めてなんかない



ただの仲間びいき程、くだらないものはないんじゃないか







……はぁ


なんだか…

身体の芯から冷めていく感覚だった




結局…考えても無駄…か