類「でも…」


慎「決まりだな!」



俺は立ち上がると湊川の手をとり引っ張り上げる


うわ…軽い……


危うく後ろに倒れそうだった




慎「お前、本当に飯食ってんのか?」



そういや、まじまじと湊川を見るのは初めてだ


背もちっせぇな…

虎春よりちっさいんじゃないのか



慎「ほら、行くぞ」



まだまだ明るい外へと湊川を連れ出す


虎「やっと出てきた慎ちゃ~ん!」


健「なんだ、早かったな」



慎「待っててくれたのか」



虎「当たり前じゃん!」



なぁ、湊川…

これが仲間なんだ


お前に光を見せてやる




彼「湊川さんは出てきて大丈夫なの?」



湊「…………」


慎「…良いんだよ」



頷くだけだった湊川に言葉を付け足す



慎「じゃ、行くか!」