類「………なんですか」



俺は湊川の隣に座る

なにって言われてもなんとなくだけど



慎「その前髪…長くないのか?」


類「…別に、このくらいが丁度良いから」



このくらいって…

それじゃあ、何も見えねぇだろ



慎「お前さ、俯いてて何が見えるんだ?」



類「………え?」



慎「もっと前を見てみろよ。楽しいことは沢山あるんだぞ」



類「…………」



慎「俺らと…仲間にならねぇか?」



湊川はいつも俯いている

こういうやつは大抵、闇を抱えてるんだ


でも決して独りじゃない



前を向けば俺らはいるし、楽しいことも共有できる

それが仲間なんだ



類「そう…ですね」