華「舞は泳がないの?」



パラソルの下で寛いでいたら華が声をかけてきた



舞「そういう華こそ」



華「うちが泳げないの知ってるでしょ」



舞「そうだったね」



ふふっ…と二人で笑いあっていると不意に華が真剣な表情になる


そして、視線をさ迷わせながら何かを考えている






華「舞は…家族って何だと思う?」



舞「え?」



まさか、向こうから切り出してくるとは思わなかった



舞「今…悩んでることってそれ?」



華「…舞にはバレてたか」




苦笑いしながら俯く華


いや…たぶん



舞「哲や愁も気づいてると思うよ」



華「…そうなの?」



哲とも前ほどヒドイ喧嘩でもなかったし

愁もたまに華に視線を向けている



二人ともしっかり仲間としてあたしの分も気にかけてくれているんだと思う