―ガラッ

「はぁ、はぁ・・・・はぁ、はぁ・・・。」

全力で走ってきたあたしは、息が上がっていた。


―キーンコーンカーンコーン・・・

「ぎゃ!鐘鳴っちゃったぁ~・・・!」

あたしは肩を落とす。

(はぁ、あとで優美から説教だ~)

「まぁ、いいや!サボっちゃおう♪」

そう言ってあたしは窓側の席に座る。

外からの春の風が気持ちいい。

嫌なことも全部忘れられる気分。

外で体育をやってる1年生がいた。

あたしはそれをボーっと見ていた。


―ガラッ

教室のドアが開いた音がした。

「え!?」