あたしはバタバタと走りながら教室へ向かった。

「やばい~下校時間になっちゃう~」


―ドンッ

角を曲がろうとした時、

あたしは人とぶつかった。

あたしは尻餅をつく。

「いった~い!ちゃんと前見てよね!!」

お尻を抑えながら言う。

「ご・・・ごめんなさい・・・!」

ぶつかった人が謝ってきた。

よく見ると、同じクラスの秋山だった。

「秋山!どこ見て歩いてんのよっ!」

「ご・・・ごめんなさい!」

あたしは、秋山が苦手だ。

いつもオドオドしてるし、すぐ謝るし。

正直あたしのタイプでは無い。

「も~痛かったんだからね!」

「ご・・・ごめんなさい・・・」

ほらまた謝る。

あたしは無視して教室へ歩いた。