―ガチャ

屋上のドアを開くと、風が顔に当たり

とても気持ちがいい。

あたしと木下くんは、よく景色が見えるところに

腰を下ろした。

「気持ち良いね!」

「うん!」

木下くんの表情はさっきと変わらない。

でも、何か違う・・・。

「木下くん・・・??」

「何?」

やっぱり変わらない。

「ううん!なんでもない!」

あたしはそう言うと木下くんの手を握った。

暖かかった。

どんなものよりもぬくもりがあって・・・。

「ずっと一緒にいようね・・・?」

恥ずかしかったけど、自分の想いを伝えた。


『うん!』

そんな言葉が返ってくると思った。

だけど―・・・