「木下くん・・・。」

木下くんは急いで来たらしく、肩で息をしている。

「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫か??」

「うん!大丈夫だよ♪ほら!」

そう言ってあたしは木下くんに足の怪我を見せた。

「そっか・・・良かった・・・。」

木下くんは笑顔で言う。

心配してくれてたんだ・・・嬉しいな。

「授業始まっちゃう!亜香莉、歩ける?」

優美はあたしの肩に手をかける。

「雪川!サボらねぇ?」

木下くんがあたしに手を握りながら言う。

「優美、いい?」

「・・・しょーがないな~いってらしゃい~でも、あとで勉強会だからね!」

優美が笑顔であたしに手を振る。

「ありがと!」

あたしも笑顔で手を振る。

あたしと木下くんはそのまま屋上へ行った。