「おめでと~♪」

「えへへっありがとう!」

あたしは、優美に報告した。

優美も喜んでくれた。

「じゃあ、あたしも両思いになるように頑張ろうっと!」

「え!?優美、好きな人いるの!?」

初耳だった。優美に好きな人がいるなんて・・・

「うん!ごめん、言ってなかったね・・・!」

「ううん。で、誰??」

あたしは身をのりだして聞く。

「えっと、、、3組の橋本くん♪」

3組の橋本くんは、たしか、学校内ではけっこう人気で、黒髪の真面目系なんだよね・・・でも、時々見せる笑顔が人気の秘密。

「優美のタイプって、あんな感じだっけ?」

「ううん。でも、この前廊下で走ってたら転んじゃって、その時に助けてくれて!優しいなーって思って♪」

なるほど。優美らしい展開。

「そっか!両思いになるように頑張れ♪」

「あら~両思いだからって、余裕ですね~亜香莉さん?」

優美があたしの頬っぺを引っ張りながら言う。

「ひゅひゅひゅ~~ひゃんへ~」

「嘘♪嘘♪ごめん!ありがとね♪」

そう言って、優実はにっこり笑った。