「えっ・・・と、その、俺・・・」

あたしの腕を掴む手が震えている。

「・・・俺、雪川が好きだ!」

う・・・・そ・・・・

あたしは頭が混乱した。

木下くんがあたしを好き・・・?

「ほ・・・本当・・・?」

「本当。まじで好き」

真剣な顔で言う。

「え・・・っと、あ・・・あたしも・・・」

上手く話せない。

あたしは気持ちを落ち着かせた。

あたしも気持ち、伝えなきゃ。

「あ・・あたしも、木下くんが好き・・・です」

そう言うと、1分くらい沈黙が続いた。

その瞬間、

「やったぁ~~~~!!!」

と木下くんがガッツポーズをしながら叫んだ。

今度はあたしをギュッとしながら叫ぶ。

そんな木下くんを見て自然に笑いがこぼれる。

幸せって、こういうこと言うのかな。

あたしは心の底から思った。