「雪川ー!今日の放課後、空いてる?」

木下くんが大きな声で聞いてくる。

「うん!空いてる!」

あたしは元気な声で返事をする。

「ちょっと~もしかしたら告白なんじゃない~?」

優実が何故か楽しそうに聞いてくる。

「そんなわけないじゃん~」

「だったら、亜香莉から告白すれば?」

実は最近気づいたこと。

“木下くんが好き”ということ。

「そんなこと、できないよ~!!」

あたしにはそんな勇気ない・・・。


-放課後-

あたしは1人教室で、木下くんを待っていた。

普段から2人で話したりしてるけど、

教室で待っていることは初めてだから少し緊張していた。

―ガラッ