明日は本番だってのに…何やってんだろ、自分。



「たっだいまぁっ」




 未亜達が買い出しから戻って来たときにはもう、取り返しのつかない雰囲気になっていた。








「ねぇ、何があったのよ?」


 そんな雰囲気に耐えきれなくなった未亜が小さな声で私に聞く。





『あんなにいい雰囲気だったのに』


 未亜が心でそう思っているのを知りながら、あえて私は頭を横にふるだけだった。








『関係ない』

『委員長きどり?』




 私に歩み寄ってきてくれた人にむかって、傷つけるようなことをいってしまったーー…


 奴の少し悲しそうな顔を思い出すと、なぜだか左胸の奥が締め付けられるように痛んだ。