次の日、姫は何ともなかったかのように元気に目覚めた。



「あぁ、あなたが目覚めなければどうしようかと、ずっと眠れませんでした」



 王子は姫の手をそっと握って言った。


「あなたをおいて、どこにもいきません」

 姫は王子に優しく微笑んで手を握り返した。








「姫、…私は




 私は、あなたが好きです」